遊びに付き合うのは大変な時もありますが、ごっこ遊びは子どもの発達にとても良い影響を及ぼすんだそうです。
今回は、そんなごっこ遊びのメリットと、おすすめのごっこ遊び、
さらに「ごっこ遊びは卒業した」というお子さんも楽しめる、室内遊びについても取り上げていきます。
目次
ごっこ遊びとは?
ごっこ遊びは、子どもが興味のある対象になりきって真似をしたり、印象に残った日常の出来事を再現する遊びです。
想像遊びとも言われ、子どもの中で空想の世界を作り出し登場人物になったり、自分やお友達と設定を決めて遊びます。
1歳過ぎから、おもちゃを別のものとして扱う”見立て遊び”や”再現遊び”をし始め、
言葉を覚え出し、自我が芽生える2~3歳から、だんだんと”ごっこ遊び”へと発展すると言われています。
最初は、ぬいぐるみを寝かしつけたり、カバンを持って「いってきまーす」など身近な人の真似っこ遊びですが、
4~5歳になると、親やお友達と役柄や設定を共有し、ストーリーをもたせるなど本格的になっていきます。
遊びの興味には個人差があり、ごっこ遊びを好まない子もいます。
ごっこ遊びをしないからと言って、それだけで心配しすぎることはありません。
また、自発的には”ごっこ遊び”を始めない子もいるので、一緒に遊ぶ時うまく誘導してあげると上手に遊び始めるかもしれません。
ごっこ遊びのメリット
大人では思いつかないような世界観や、「どこで覚えたの?」という言い回しをしていて驚かされることがありますよね。
実は”ごっこ遊び”は、様々な能力を必要とする遊び。
楽しみながら育脳にもなり、以下のような力が育まれると注目されています。
- 想像力
- 記憶力
- 表現力
- コミュニケーション能力
- 協調性
- 社会性
- 優しさ・思いやる気持ち
- 言葉や会話の楽しさ
年齢別、おすすめのごっこ遊び
具体的には、どんなごっこ遊びに子どもは興味を示すのでしょうか。
年齢別におすすめのごっこ遊びを紹介します。
1~2歳
- 電車ごっこ・バスごっこ
初めてのごっこ遊びにおすすめなのが、電車やバスなどの乗り物ごっこです。
1歳前後から乗り物が好きなお子さんは多いので、食いついてくれそうです。
紐で作った輪っかに親子で入って、電車の真似をするだけでも立派な電車ごっこになります。
まだ小さい子なら、お父さんお母さんの膝の上に乗せて「ブゥ~ン」と、動かしてあげるのもスキンシップになり喜んでくれます。
- おままごと・お料理ごっこ
ごっこ遊びの定番と言えば、おままごとですよね。
おままごとは、子どもが一番身近で興味のあるお母さんの真似をしようと始まります。
ぬいぐるみを叱る口調が「私そっくり!」と、ちょっと恥ずかしい経験をしたお母さんもいるのでは。
子どもは大好きなお母さんをよく見ているという、観察力の現れですね。
3~4歳
- ヒーローごっこ、プリンセスごっこ
憧れの存在になりきれるのもごっこ遊びの魅力。
大好きなヒーローやプリンセスになりきる姿は、とってもかわいいですよね。
新聞紙を丸めて剣に見立てたり、お母さんの洋服をドレスっぽく着たり、あるものを工夫して使うことで想像力が育まれます。
ヒーローごっこの悪役に抜擢されるとちょっと大変ですが、筋肉痛を恐れず目いっぱい遊んであげたいですね。
- お医者さんごっこ
おままごとから発展して、ぬいぐるみの看病を始めることもあります。
自分が熱を出してお父さんお母さんに優しくしてもらったことは、子どもにとってとても印象深い出来事なのでしょうね。
さらにそこから、お医者さんや看護師さんなど登場人物を増やし、1人で何役もこなすという子も。
お医者さんごっこは、子どもなりのストーリーを作っている場合が多く、こっそり聞いてるとおもしろいです。
4~5歳
- お店屋さんごっこ
年中〜年長さん頃に興味を持ち始めるお店屋さんごっこは、幼稚園・保育園でお友達と盛り上がるようです。
お店屋さんごっこのセットを購入して楽しむ事もできますが、画用紙などでお金を作って、空き箱をレジに見立てるだけでもおうちで簡単に楽しめます。
子どもだけでお買い物に行くのはもう少し大きくなってからですが、おつかいの練習やマナーの教育にもなるのでおすすめです。
- 郵便屋さんごっこ
絵を描くのが好きな子や、文字に興味を持ち始めたら郵便屋さんごっこがおすすめ。
ひらがなが書けるようになると、お友達同士で手紙交換をする子もいるようです。
自宅にも段ボールのポストを設置すれば、親子で手紙のやり取りができ、字を覚えるきっかけにもなります。
我が子から届く初めてのお手紙は宝物になりますね。
- キャンプごっこ
シーツをテントのようにしたり、網やトングを使ってバーベキューを真似たり、キャンプごっこも今や定番です。
家族でのアウトドアは、いつもと違う特別な日なので印象に残るようですね。
そんなに楽しかったのかな?と、また連れて行ってあげたくなっちゃいますね。
知育にもなる、おすすめの室内遊び
ここ数年、熱中症の危険や感染症の流行などで、子ども達が安心して外遊びするのが難しいことが増えています。
とは言っても、ゲームやテレビばかり見せるわけにもいかず、おもちゃを買い与えればいいわけでもないのが悩ましい所。
外遊びに比べて、室内での遊びはバリエーションも限られるので大変ですよね。
そこで、ごっこ遊び以外にも楽しめる室内遊びの紹介です。
手遊び・体遊び
最近は動画サイトで、赤ちゃんから楽しめる手遊び・体遊びがたくさん紹介されています。
「もう1回!」と何度もせがんでくるほど、子どもは大好きですよね。
親子で触れ合えるのも嬉しいです。
宝探し
2~3歳から小学生まで、兄弟姉妹で一緒に出来るのが宝探しです。
見つけた数ではなく、”白いものを見つけたら5点、赤は20点”など、ポイント制にすると平等に楽しめます。
子ども達が宝探しに夢中な間は、お父さんお母さんは手が空いて家事などが出来るのも、おすすめな理由です。
風船・ピンポン玉遊び
室内でのボール遊びは、よっぽど広い部屋でないと危険が伴いますが、風船やピンポン玉なら安全ですね。
最近では、ダイニングテーブルを卓球台に変えて遊べるアイテムもあるんだとか。
運動不足解消にもなりそうです。
ジェスチャークイズ、ものまねクイズ
クイズ系の遊びは、子どもの年齢によって難易度を変えられるのでおすすめです。
また、クイズやなぞなぞの問題を出してくれるアプリも豊富にあります。
知識の増える小学生以上の子ども相手だと、親のほうが白熱しそうですね。
ねんど、段ボールなどで工作
子どもって何かを作り始めると、時間を忘れて熱中しますよね。
さらに、手先を動かすとストレス解消になるんだそうです。
今は100円ショップでも様々な材料が揃いますし、時間がある時に親子で大作に挑むのも素敵ですね。
カードゲーム、かるた
ルールのある遊びができるようになったら、トランプやかるたも楽しいですよね。
最初は簡単なルールでチーム戦にするなどして、遊び方を教えてあげると子どもはあっという間に覚えます。
まだ字が読めない子も遊べるような、絵合わせかるたを手作りするのもいいですね。
おばけやしき
子どもってなぜか、おばけが出てくる絵本が好きだったりしませんか。
もし興味があるようなら、おうちでおばけやしきをしてみては?
タオルをかぶって「わぁ!」と驚かす簡単なものから、手作りのおばけなどバリエーションが楽しめそうです。
昔ながらの遊び
いわゆる伝承遊びは、おうちの中でも楽しめるものが色々あります。
- お手玉
- コマ
- 紙風船
- けん玉
- あやとり など
「やり方忘れちゃったなぁ」と思っても、やってみると意外と思い出したりしますよね。
もしくはおじいちゃんおばあちゃんに会った時お願いすれば、喜んで教えてくれそうです。
懐かしくて大人のほうが夢中になってしまうかも!
子どもとのおうち時間を快適にする工夫は?
この記事を書いている2020年現在、コロナの影響で外出するのが制限されています。
そのような中、大人も子どもも、外に出るのを”我慢”しなければいけない状況はストレスが溜まります。
限られたスペースに遊び慣れたおもちゃ、暇つぶしのネタもなくなりお互いイライラ・・・
「おうち時間」なんておしゃれな響きとは程遠いのが、子育て世代の現実ですよね。
もし行き詰った時は、こんな工夫をしてみるのはいかがでしょうか。
- 別の部屋、普段遊ばない所で遊ぶ
- 思い切ってみんなで模様替えをする
- 外遊びできない日でも外の空気にふれる
- 食事の時間をいつもと違う雰囲気にする
- 一緒に手間のかかる料理やおやつを作る
ずっと同じ部屋・同じシチュエーションというのは、誰でも飽きてしまいます。
いつも過ごしている部屋とは別の部屋で遊んだり、食事の準備に時間をかけたり、普段は出来ない事をすると気分転換になり特別感も味わえます。
工夫しながら快適に過ごしたいですね。
まとめ
今回の記事では、子どものごっこ遊びや室内遊びについて取り上げました。
- ごっこ遊びは2歳前後からはじまる、興味があるものの真似をしたり再現する遊び
- ごっこ遊びを行うことで、想像力や表現力など様々な能力が身に付く
- 子どもの年齢や個性に合ったごっこ遊び、室内遊びを取り入れると良い
- 室内遊びに行き詰まったら、普段は出来ない特別なことをして、気分転換しながら乗り切りましょう!
すべてに付き合うのは無理かもしれませんが、今のうちにたくさんの時間を共有したいと改めて思いました。
我が家の3歳の子も大好きなごっこ遊び。
お母さんの真似をしてぬいぐるみのお世話をしたり、好きなキャラクターになりきる姿はかわいいですよね。