2歳児にマスクは危険?では正しいコロナ対策方法って何?

2020年に入り、コロナウイルスという恐ろしいウイルスが世界中で大流行していますね。

世間的に「マスク着用」と「手洗い」の実施が促されていますが

みなさんは、子どもとどのようなコロナ対策をしていますか?

先日、日本小児科医会が

「2歳未満のマスクの着用を推奨しない」

と発表しました。

この発表を聞いて、困惑したお母さんも多いのではないでしょうか?

ここからは、マスク着用が推奨されない理由と、マスクに代わるコロナ対策をご紹介します。

2歳未満のマスク着用は危険

マスク着用のリスクとは

日本小児科医会は、2020年5月に

2歳未満の子どものマスク着用は、熱中症などのリスクがある

として危険だと発表しました。

しかし、6月に入ると

「2歳以上の未就学児にもマスク着用は危険である」

とさらに発表しました。

その理由の一つに

「マスク着用を嫌がって口元を触ることがかえって感染リスクを高める」

とあります。

子どもはマスクの着用を嫌がる子が多いですよね?

マスクを外そうとして口元を触ることにより

手についているウイルスが口から入る可能性が懸念されています。

これは子どもに限らず全ての人にも言えますが、一日中同じマスクを着けていることも不衛生です。

また、子どもは大人とは呼吸能力が全然違います。

体が小さいので、当然のように軌道が狭く肺や心臓などの循環器も未発達です。

その分酸素が必要なため大人以上に呼吸をします。

大人も感じるように、マスクを着用すると通常より呼吸がしづらくなります。

マスクで苦しい中、一生懸命体全身を使って呼吸をするので

常に子どもの体に負担をかけ続けている状態になりますし、窒息の原因になりかねません。

特に2歳未満の子どもは上手に「苦しい」とSOSを伝えることができません。

お母さんは普段注意して子どもの顔色を見ながら体調の変化等に気付いていると思います。

しかし、マスクを着用しているとマスクで顔の半分以上が隠れるので

表情を読み取ることが難しくなり、体調の変化に気付くのが遅れてしまうリスクがあります。

マスクを着用しないことへの不安

「日本小児科医会の説明はわかる。

でも、全員がマスクを着用することが『当たり前・マナー』のようになっている中で

子どもにマスクを着用させずに出かけることには、不安がある。」

というお母さんは少なくないと思います。

実際、子どものためを思ってマスクを着用させずに出かけたお母さんの中には

  • なぜ親はマスクをしているのに、子供にはマスクをさせないのか?
  • 子どもから大人にうつったらどうしてくれるんだ!?

など、厳しい言葉を浴びせられた経験がある方もいるようです。

直接何か言われたことがなくても、通りすがる際に

「なんでマスクをしていないの?」

と目で訴えられた経験がある方もいるのではないでしょうか?

中には、

「マスクの代わりになる子ども用のフェイスシールドを、買いやすくして欲しい」

などの声もあるようですが、手に入りやすくなるような奨励はされていません。

いくら専門家が乳幼児へのマスクの着用を勧めないと言っても

世間がお母さんたちを悩ませているのが残念ながら現状です。

乳幼児への適切な対策

ではマスク着用以外のコロナ対策として、どんなものがあるのでしょうか?

手洗いの励行

コロナ対策にはやはり手洗いが一番です。

しかし

「幼すぎて手洗いがまだ上手にできない」

というお子さんもいると思います。

その場合には、水遊びから始めるのが有効です。

水遊びで水に慣れておき、手洗いへの恐怖心をなくしてみましょう。

「手の甲に水性のペンで絵を描いて、その絵が落ちるまで石鹸で手を洗う」

というユニークな方法を実践している方もいるようです。

今では楽しい音楽に合わせて手を洗う手洗い動画もたくさんネット上にあがっています。

子どもはなんでもお母さんの真似をして学んでいくので親子で楽しく手洗いを徹底しましょう。

「アルコール消毒もしないと!」

と思いますが、子どもの肌はアルコールに弱く、手が荒れてしまう可能性があります。

アルコールに頼らなくてもしっかりと手洗いをするだけでウイルスは除去できます。

手洗いをした後はうがいも忘れずにしましょう。

また、授乳中のお母さんも授乳前に手を洗った方が良いです。

お母さんがコロナウイルスにかかっている場合には

現時点では母乳からウイルスは検出されていないと言われていますが、

授乳中の飛沫感染などによって子どもにうつる可能性があるため

解熱するまでは直接授乳するのを控えるように

と日本小児科医会は注意しています。

家族がマスクを着用

以前、保育園などの子どもの集団生活の場で

コロナウイルスの集団感染が確認されたという報道がありましたが

統計的に見て、子から子への感染ルートは極めて稀だと日本小児科医会は発表しています。

また、子どもがコロナウイルスにかかってしまった場合も大人に比べて重症化しづらいと言われています。

そのため、子どもがコロナウイルスにかかる感染ルートは

子ども同士ではなく、家族からだと考えるほうがより現実的です。

家族全員が保菌者になりえるかもしれないと考え、

小学生以上の家族全員が外出の際はマスクの着用を心掛けましょう。

日本小児科医会は、小学生以上の子どもへマスクを着用することは勧めていますが

熱中症のリスクを考え、子どもが体調不良を訴えるときは子どもの訴えを尊重することを主張しています。

乳幼児に関わらず家族全員で無理のない対策を心掛けていきましょう。

定期予防接種はしっかりと

コロナウイルスの流行により、病院やクリニックへ行くのを控える人も増えました。

それに伴い、乳幼児の定期予防接種を控える方も非常に多くいます。

しかし、これは危険です。

定期予防接種は、感染症ごとに年齢を考慮して推奨しているワクチンのため

乳幼児は特に定期摂取を延期すると、他の感染症にかかるリスクが上がってしまいます。

たしかに、医療機関にかかるのは不安です。

そこで、医療機関によっては

風邪などの感染症状がある患者と、予防接種や健診などの感染症状のない患者との接触を防ぐよう

  • 来院時間をずらす
  • 待合スペースを分ける

などの工夫をしています。

かかりつけの医療機関がどのようなコロナウイルス対策をしているか、一度確認しておくと安心です。

コロナウイルス予防のワクチンではありませんが、他の感染症にかからないように予防接種も進めましょう。

まとめ

 

日本小児科医会によるとマスクは2歳未満だけでなく

就学前までの子どもを対象に「着用しないこと」が推奨されています。

その理由は

  • 熱中症の恐れがある
  • 長時間同じマスクを使用することが不衛生である
  • 窒息の恐れがある

からです。

しかし、どんなに専門家が子どもを守るために適切な対応を発表しても

世間がまだ知識不足のため、お母さんがどうしていいか悩んでしまっているのが現状です。

正しいことをしているお母さんは、情報を知らない世間の目に負けず

堂々と子どものために対策をしていきましょう。

幸子

正しい理由のある適切な対策は、どんどん周りに広めていきましょう!

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