2歳~4歳の子どもの面倒は、骨が折れますよね。
イヤイヤ期の真っ只中で、物を投げたり、本を破いてしまったり。
これは、一般的に「試し行動」と呼ばれているのを知っていましたか?
そして、試し行動の裏には、隠された子どもの気持ちが存在しています。
今回は、試し行動が起きる原因と対処法を解説していきます。
目次
何故、子ども達は「試し行動」をしてしまうのか
![](https://kosodate-30.com/wp-content/uploads/2020/06/写真③-300x200.jpg)
親の愛情を確認するため
自分のことを、ママ達がどこまで受け止めてくれるのかを確認するために、試し行動をしてしまいます。
その裏には、子どもが大人に対して「不安」や「不信感」を抱いているからです。
だからこそ、わざとママ達を困らせて自分の存在をアピールしています。
「こんなことをしても、ママは僕のことを許してくれるかな?」
「悪さをする子だけど、ママは僕のことを好きでいてくれるかな?」
と言った承認欲求が隠されています。
そのため、子ども達は大人を困らせて自分に対する愛情が、どの程度あるのかを確認します。
大人の気を引くため
子どもの中には、悪さをして大人の気を引こうとする場合があります。
その背景には、ママ達を独り占めしたいという独占欲が根底にあるからです。
特に兄弟がいる場合には、その傾向が顕著に現れます。
上の子の面倒を見ていたとしても、自分が悪さをすればママはすぐに駆け寄って来てくれると思うからです。
だからこそ、寂しいと感じた子どもは、悪さをして親の気を引こうとします。
癇癪を起している
子どもは2歳頃になると、自分の主張を言葉で表現するようになります。
しかし、まだまだ身体機能や言語能力が未発達の状態です。
そのため、思い通りに出来ない、感情表現が上手く出来ないなどの理由から癇癪を起してしまいます。
一般的に、癇癪を起こる頻度が減るのは、5歳頃からだと言われています。
これは、ストレス解消法が身に付くからです。
しかし、怒りの矛先が分からない時期は、物を投げるなどの試し行動を取り、怒りを鎮めようとしてしまいます。
「試し行動」をしてしまう原因は?
![](https://kosodate-30.com/wp-content/uploads/2020/06/写真②-300x244.jpg)
人格を傷つけるような叱り方をしている
「アナタみたいな子はいらない」
「こんなことも出来ないの」
と言ったように、子どもの人格を否定する叱り方はしてはいけません。
「人格を否定された」と感じた子どもは自尊心が下がり、試し行動を引き起こしてしまいます。
また、摂食障害や非行などの将来に悪影響を及ぼす可能性もあります。
子どもの将来のためにも、人格を傷つけないような叱り方を意識しましょう。
虐待を日常的に行っている
ついつい、注意ではなく、叩いて子供に言い聞かせていませんか?
もし、日常的に手をあげているのであれば、今すぐに止めて下さい。
虐待を受けた子どもは、親に対して不信感を抱いてしまいます。
そして、親の愛情に飢えるようになり
「僕はママに愛されているのかな」
と疑問に思い、試し行動が増えてしまいます。
まずは、子どもを受け入れることから始めるのが重要になります。
「試し行動」を減らすための対処法
![](https://kosodate-30.com/wp-content/uploads/2020/06/写真④-300x200.jpg)
物事の良し、悪しをハッキリと伝える
子どもに長いお説教をしていませんか?
実は、長いお説教は違う内容に派生してしまう恐れがあります。
また、なぜ駄目なのかが子どもに伝わらないことによって、ママも感情的になってしまいます。
そのため、怒るときは短く要点を押さえたお説教をすることが大切になってきます。
子どもは、一回では要点が理解することが出来ないため、根気よく注意することが必要です。
短い注意を繰り返すことで
「〇〇は駄目なんだ」
と言うことを、理解してくれるようになります。
「好き」を子どもに伝える
先ほど、親からの愛情が不足しているから、子どもは試し行動をするとお伝えしました。
では、これを逆転の発想で考えてみてください。
つまり、親が子どもに対して
「〇〇のことが好き!」
と伝えることによって、自分はママから愛されていると認識します。
そうすることで、子どもの親に対する不信感が払拭され、親子の信頼関係を構築することが出来るようになります。
そして、安心感を得た子どもは、自然と試し行動をする頻度が減っていきます。
外で遊ばせる
実は、公園などで子どもと遊ぶことも大切なのです。
体を動かすことによって、溜まっていたストレスを発散させることが出来ます。
また、体を動かすことによって体力が消耗し、ぐっすりと眠ってくれるようにもなります。
もし、外で遊ぶことが難しい場合は室内で遊んでも問題ありません。
ストレスを発散させるうえで大切なことは、体を動かすことです。
まとめ
- 物を投げたり、本を破いてしまったりすることを、「試し行動」と言う
- 「試し行動」をする原因
- 親の愛情を確認するため
- 大人の気を引くため
- 癇癪を起している
- 「試し行動」を減らすための対処法
- 物事の良し、悪しをハッキリと伝える
- 「好き」を子供に伝える
- 外で遊ばせる
毎日、子どもの試し行動に困っているママも多いと思います。
しかし、子どもは親からの愛情に不安を抱いているため、物を投げるなどして自己表現をしているだけです。
当然、子育てには忍耐や努力が必要になります。
加えて、常に子どもの目線になって接することが大切になります。
また、愛情をたくさん注げば試し行動も減り、元気に成長してくれます。
まずは、この瞬間から、子どもに「好き」と伝えてあげて下さい。
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