いつも素直で正直だと思っていた我が子が嘘をついたら、親としてはショックを受けるものです。
自分が育て方を間違えてしまったのではないかと、自分を責めてしまったり
不安になってしまいますよね。
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そもそも子どもはなぜ、嘘をつくのでしょう?
子どもが嘘をつく理由と、嘘をついた時の親の対処法について調べていきましょう。
目次
子どもが嘘をつく理由は?
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- 自分の失敗を隠そうとする(おねしょをしてしまったなど)
- 願望が強すぎて、嘘をついてしまう(欲しいものがあって、持っていないのに持っていると友達に言ってしまう)
- 両親の注意を引きたい、注目されたい(弟や妹が生まれて寂しく感じているなど)
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子どもなりに嘘をつく理由があるのですね。
しかし、子どもが嘘をついたことに過剰に反応し過ぎないようにしましょう。
なぜなら、嘘をつくようになったことの良い面もあるからです。
子どもの嘘の良い面?
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嘘は子どもの成長の証しでもあるのです。
子どもは、4歳くらいになると記憶力が向上し、想像力もたくましくなります。
イギリスのエレーナ・ホイッカ博士の研究によると
“嘘が上手な子どもは記憶力がよく、矛盾のないストーリーを組み立てる能力に長けている”
とのことです。
我が子が嘘をついた時、まずは”成長の証し”として冷静に受け止めることができるでしょう。
とは言うものの、嘘をつくこと自体は決して良い事ではありません。
それでは、子どもの嘘に上手に対処するためには、どのようにしていけばいいのでしょうか?
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子どもが嘘をついた時の対処法は?
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先ほど子どもが嘘をつく理由を3つ挙げました。
- 失敗を隠す嘘
- 願望が強い嘘
- 自分に注意を向けたいからついた嘘
ですね。
それでは、それら3種類の嘘に対する対処法を考えていきましょう。
失敗を隠す嘘
子どもは、花瓶を壊してしまった、おねしょをしてしまったなどの失敗を隠そうとして
嘘をつくかもしれません。
そんな時、「嘘つき!」と怒ったり、何で嘘をついたのか問い詰めたくなるものです。
しかし、それはかえって逆効果になることがあります。
そもそも、怒られたくないので嘘をついたわけですから、嘘をついた理由を話せば
もっと怒られると思い、さらに嘘をついてしまいます。
子どもにさらに嘘をつかせなくて良いよう、まずは冷静に「どうしたの?」と、
優しく聞いてあげましょう。
子どもは親が怒らないと思って安心すると、本当のことを話すようになるでしょう。
子どもが本当のことを話した時には、正直に話してくれたことを褒めてあげましょう。
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私も、自分の子どもが嘘をついた時には、まずは優しく受け止めてあげたいと思います。
願望が強い嘘
子どもは想像力がたくましく、子どもの中の空想の世界があります。
それで、「くまのぬいぐるみのプーさんがしゃべった」とか、
「空を飛んだ」とか、空想と現実の区別がつかなくて、
こんな嘘をつくことがあるものです。
又は、「ディズニーランドに行きたいな」、「ゲームが欲しいな」という願望が強すぎて、
お友達に「今度、ディズニーランド行くんだ」、「ゲーム買ってもらったんだ」と
嘘を言ってしまうこともあります。
空想と現実が区別がつかなくて、ついてしまう嘘に関しては、
成長と共につかなくなるので優しく見守ってあげることができるでしょう。
強い願望ゆえにお友達についてしまった嘘も、嘘をついた意識が子どもにないこともあります。
子どもの気持ちを理解した上で、対処してあげたいものです。
自分に注意を向けたいからついた嘘
弟や妹が誕生すると、どうしても母親は、そちらに掛かり切りになってしまいます。
今まで両親の注目と愛を一心に受けていた子どもとしては、寂しいものです。
そのため両親、取り分け母親の注意をひきたくて「お腹が痛い」と言ったり
「ママのお財布からお金盗ったでしょう?」と問いただしても「盗ってないよ。」と
嘘をついてしまうのです。
そんな時は、嘘をついたことそのものに注目するのではなく
嘘をついた背後の理由に注目する必要があります。
子どもの孤独感や嫉妬などの心のSOSに気付いてあげましょう。
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そんな時、上の子と二人だけの時間を作ってあげて、膝の上に乗せたり
よく話を聞いてあげたりしたそうです。
そうやって子どもの気持ちを上手にくみ取ってあげられたらいいですね。
嘘をついてはいけないことをどうやって教える?
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これまで、子どもが嘘をつく理由や、嘘の種類別対処法について見てきました。
“治療より予防”ということで、子どもに嘘をついてはいけないことを
日常の生活の中でしっかり教えたいものです。
一体どんな方法で教えたらいいのでしょうか?
ここでは2つの方法を取り上げましょう。
子どもに考えさせる
イソップ童話の”狼少年”のお話はご存知ですか?
村人たちを驚かせていました。
少年が叫ぶと、村人たちは慌てて、家から飛び出してきます。
でも、少年がいつも嘘ばかりつくので、村人たちは少年の言うことを信じなくなりました。
ある日、本当に狼が来ました。
「狼が来た~!」少年は必死で叫びますが、どうせまた嘘だろうと
村人たちは誰も信じてくれず、助けてくれません。
結局、羊は全部狼に食べられてしまいました。
とても教訓的なお話ですね。
狼少年のお話を子どもにしてあげた後に
「何で村人達は、少年を助けに来てくれなかったんだと思う?」
「いつも嘘をつく人とお友達になりたいかな?」
と質問して、子どもが年齢に応じて自分で
嘘はなぜいけないのか考えられるようにしてあげられます。
又は実際にあった日常の出来事を取り上げて、正直に話した時と
嘘をついた時の結果を比較して教えることもできます。
いずれにせよ、幼い子どもの場合、“嘘”という言葉の意味をよく分かっていないこともあるので
まずはそこから教えてあげましょう。
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頭ごなしに「嘘はダメ!」というよりも、
物語から子どもに考えさせるのは効果的かもしれませんね♪
親の手本
“嘘はいけない”と教えていても、親がいつも嘘をついているなら
子どもはそれを見て一つのことを学びます。
「都合が悪い時は、お母さんみたいに嘘をついてもいいんだ」と。
例えば、誰かから電話がかかってきたとします。
自分の話したくない相手だったので、子どもに「お母さんはいないと言って。」と
嘘をつかせます。
ささいなことに思えますが、これでは子どもに「嘘をついてはいけない」と
日頃教えていることと、親の行動が矛盾してしまうわけです。
完璧な親はいませんが、いつも子どもに見られているという意識は持っていたいものですね。
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私も子育てによって、自分が育てられているなと感じることがよくあります。
子どもが嘘をつく理由は?その対処法を徹底解説! まとめ
- 子どもが嘘をつく理由を見分ける
- 嘘は子どもの成長の証し
- 自分の失敗を隠す為の嘘は、冷静に受け止め、正す
- 子どもの嘘の対処法:嘘をつかなくてよい、安心できる環境作り
- 嘘がいけない理由を子どもに考えさせる
- 親御さんの良いお手本によって教える
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うちの子もだいぶ自我が芽生えてきました。
子どもの成長や変化を喜ぶとともに、嘘をついてはいけないことなど
しっかり子どもに教えていきたいと思います。
我が子が嘘をついた時、どう対処したら良いのか私も悩むところです。