赤ちゃんの人見知りが始まって、ママパパ以外の人に大泣きするようになってしまうと、ママも人と会うのが苦痛になってしまいますよね?
また、誰かに預けることもできなくなって、日常的に困ることも出てきます。
親泣かせの人見知りですが、いったいいつ終わるのでしょうか?
また、この人見知りに何か対策はあるのでしょうか?
今回は、赤ちゃんが人見知りをする時期はいつまでなのか、ママにできる対策について見ていきましょう。
目次
赤ちゃんが人見知りする時期
人見知りする時期は赤ちゃんによっても違いますが、一般的には次のように言われています。
- 人見知りの始まり:生後6ヶ月から1歳くらい
- ピーク:7~9ヶ月でピークを迎え、その後徐々に収まる
- 終わり:2歳頃には落ち着くことが多い
とはいえ人見知りは、その程度も、人見知りの仕方もその子によって様々です。
中には、ほとんど人見知りをしないまま成長する子もいます。
人見知りについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
人見知りって何?なぜ人見知りするの?
人見知りとは?
そもそも、赤ちゃんの人見知りとはどういうものなのでしょうか?
人見知りとは、知らない人や見慣れない人が近づくと笑わなくなったり、恥ずかしがったり、怖がったり、泣いたり、ママにしがみついたりする反応のことを言います。
大人が使う「私、人見知りするんです」という意味とは違い、成長過程の一つですね。
成長過程の一つとはいえ、知らない人に抱かれて大泣きしたり、その結果、夜泣きにつながることもあるので、ママとしては困った問題。
また、ついこの間まで、赤ちゃんを抱いたりしてかわいがってくれていた相手に対しても、突然、受け付けなくなってしまったりして、ママは申し訳ない気持ちになることも多いでしょう。
ただ、生後2、3ヶ月の頃に、それまではなんともなかったのに、ママパパ以外の人に激しく泣くことがありますが、子の場合は、人見知りの場合と愛着を求めている場合があります。
赤ちゃんは、生後3ヶ月頃から、社会的微笑といって、自分に近づいてきた顔を認識し、微笑みを示すようになります。
同時にママへの「愛着」がでてきて、ママとの関わりを求めてくる時期ででもあります。
この時にママ以外の人に抱っこされて赤ちゃんが泣くなら、ママと離れたくない、構ってほしくてと泣いている可能性が大きいです。
赤ちゃんが人見知りする理由
赤ちゃんが人見知りする理由には2つ考えられます。
①脳が発達してママパパと他の人の区別がつくようになったから
つまり、知らない人や場所を見分けることができて、一番安心できるお母さんを求めて安心したいということ。
②好奇心と恐怖の葛藤があるから
この時期の赤ちゃんは、成長と同時に他人を怖がるだけでなく、他人に興味を持ち始めてきています。
近づきたい気持ちと怖い気持ちの間で心が揺れ動く心理が人見知りとなっているんです。
科学技術振興協会の研究によると、相手に近づきたい好奇心と、怖がりの気質が強い子ほど、人見知りが強く表れるらしいとのこと。
つまり、好奇心旺盛で怖がりの赤ちゃんは人見知りが強くなる傾向にあるということです。
そう考えると、人見知りしている赤ちゃんが、愛おしく思えますね!
ただ、普段からママパパ以外の人に会う子はあまり人見知りしない場合もあります。
では、人見知りする子は、どうして人見知りしないのでしょうか?
ウチの子人見知りしないけど、どうして?
人見知りしない子
まず結論から言うと、人見知りしなくてもママパパと他の人との区別がついていれば問題なし!
人見知りの度合いは赤ちゃんの生活環境の影響が大きいです。
誰にあやされても無表情で、笑顔も見られないという状況でなければ、心配はいりません。
また、泣かないだけで、人見知りしている可能性もあるんです。
ギャン泣きが人見知りの代名詞のように言われていますが、動きが固まっている、不安そうだったり目をそらせたり、緊張したりするのも人見知りの表れです。
赤ちゃんが、ママパパ以外の人に会っている時に体に力が入って緊張していたり、ママばかり見ていたら、その赤ちゃんの人見知りの仕方はそういうタイプなのかもしれません。
また、人見知りするかどうかは、赤ちゃんが普段どれだけの人と接しているかの環境にもよります。
人見知りの度合も、ママ以外の人に抱かれると毎回ギャン泣きする子もいれば、緊張してママを見つめる程度で慣れていく子もいて、いろいろです。
人見知りしないのは愛情不足なの!?
時々、「人見知りしないのは、愛情不足なのでは?」という声を聞きますが、結論から言うとそんなことはありません。
人見知りは個人差が大きいものです。
人見知りする時期や程度、表現の仕方まで様々ですし、人見知りがない子もいます。
ただ、人見知りに悩んでいるママがいる一方で、「人見知りせずどんな人にもなつく、甘える」子のママ、パパは「寂しい」「自分たちのことがわかってないのでは?」という声も聞きます。
赤ちゃんには、ママがいつも愛情をかけてくれていることは通じています。
ママやパパから愛情をもらって、それをわかっているから、他人にも安心してなつくことができるのです。
人見知りしない子が、他の人に甘えられるのは物おじせず、どんな環境でも生き抜く力が強いということ。
それに、どんなシーンでも泣かないで遊んでくれると、ママパパは保育園や幼稚園でも安心ですよね?
とはいえ、成長して2~3歳になると、大事なシーンではママパパじゃないと嫌だとなるようになることもありますが…
ただ、物おじしない子の場合、危ない場所には行かせない、知らない人についていかないように、目を離さないように注意してあげてくださいね!
パパ見知り!?
パパの出勤時間が早く、帰りも遅かったりして、赤ちゃんと触れ合う機会が少ないと、パパに対しても人見知りしてしまうことは、よくあります。
これでは、「ちょっと見てて」とお願いすることもできないからママも大変だし、パパもショックですよね。
ただし、なんとか挽回しなければ、と気合を入れて、会った時にいきなり赤ちゃんを抱いたり、近づいて目を合わせすぎたりしないように気をつけましょう。
ギャン泣きしていたり、赤ちゃんがひどく緊張しているような時は、まずママとパパが仲のよいところを見せてあげましょう。
2人が仲良く笑いあっている姿などを見ると、赤ちゃんも安心します。
赤ちゃんが安心したところで、ゆっくりとスキンシップをとっていきましょう。
もちろん、赤ちゃんの前で夫婦喧嘩は避けましょうね!
人見知り時期のNG行動と、試してみるべき対策5つ!
人見知りは成長の証とは言っても、誰にも預けられないのも困るし、何より久しぶりに対面するおじいちゃんおばあちゃんに悲しい思いをさせるのも辛い。
そんな「人見知り時期」を乗り越えるための対策をご紹介します。
人見知り時期の「3つのNG行動」
まず、3つのNG行動からご紹介します。
- ママパパ以外の人が、会ってすぐに抱っこする
- ママが人見知りに過剰に反応する
- 人見知りが収まるまで誰にも会わせない
①会ってすぐに、抱っこしてもらう!?⇒少しずつ慣らしましょう
人見知り時期に、いきなり知らない人に抱っこしてもらうのは難易度が高いです。
まずは同じ空間にいても大丈夫、ママに抱っこされていたら大丈夫と、赤ちゃんが安心できる状況を作ってあげてください。
慣れてきたら、赤ちゃんの方からママ以外の人をチラチラ見たり、近くに寄ったりします。
そしたら軽いスキンシップをしながら、少しずつ慣らしていきましょう。
②ママが過剰に反応する!?⇒すぐに引き離さずに、しばらく様子を見ましょう
赤ちゃんが泣くとママは焦りますよね?
泣き声も気になるし、赤ちゃんもかわいそうだし、抱いてくれた人にも申し訳なくって。
でも知人に赤ちゃんが抱っこされて泣いたからと言って、焦って引き離すと、赤ちゃんはその人を「近づいてはいけない人」とインプットしてしまいます。
過剰反応をするとかえって人見知りは激しくなる場合もあるので、過剰に「気にしない」のも大切。
すぐに引き離さずに、ママは、抱いている人と赤ちゃんに、優しい声で語りかけてみて下さい。
③人見知りが収まるまで、誰にも会わない!?⇒少しずつ外に出ていろんな人に会いましょう
人見知りで泣かれるのが嫌だからといって、家の中に引きこもっていると、赤ちゃんが「外でしかできない経験」をする機会を奪ってしまいます。
人見知りしながらでも、少しずついろんな人に会い、いろんな場所に出向き、外の世界を見せていくことによって、自然と人見知りが治っていきます。
人見知りが激しかったのに、保育園に通い始めたら、人見知りが収まったという赤ちゃんもいます。
外の世界に触れることによって、どれだけがんばってもママが伝えられない経験ができますよ。
人見知り時期に「試してみるべき対策5つ」
①「今は人見知り中」と周りに説明する
子育てを経験した実の祖母でも、人見知りをされると、「嫌われたの?」と落ち込む人もいます。
まして育児を経験したことのない人や人見知り対象になってしまったパパにとって、大泣きされることはショックでしょう。
人見知りの原因やそのうちおさまっていくことを丁寧に説明しましょう。
できれば、今が人見知り中であることを事前に伝えておくと、ママも安心できますね。
②赤ちゃんのフィールドで慣らす
この時期の赤ちゃんは人見知りと同時に「場所見知り」する場合もあります。
初めての場所や慣れていない場所だと余計に人見知りが強くなる傾向があります。
不慣れな場所に連れて行って初めての相手に会わせるより、自宅など赤ちゃんにとって安心できるいつもの場所で慣らしていきましょう。
③毎日顔を合わせる
特定の人に対する人見知りを改善したいのであれば、頻繁に顔を合わすのも効果的です。
申し訳ない気持ちから、ついつい会わせないようにしてしまいがちですが、よく顔を合わせるようにすれば、赤ちゃんもその人の顔を覚え、安心できる人だと認識しやすくなります。
「パパ見知り」が起きてしまった時など、赤ちゃんがよく見るところにパパの写真を貼ったり、テレビ電話をするなどして、赤ちゃんがパパの顔を見る機会を増やす工夫をしている家庭もありますよ。
④ママと仲のよい姿をみせる
赤ちゃんは、おもちゃや、他の人のものにはあまり興味を示さないのに、ママの携帯やバッグの中身に興味津々ですよね?
それは、赤ちゃんが普段からママをよく見ていて、ママとママに関係している物に関心があるから。
赤ちゃんにとっては、誰よりもママが世界の中心なんです。
人見知りも同じで、見慣れない人がいる時は特にその人の様子とママの反応をよく見ています。
ママとその人が仲良くしている姿を見たりして、安心していい人ということが伝わると赤ちゃんも安心しやすいですよ。
もし義両親に対しての人見知りが激しい、という場合には、ママの気持ちを敏感に察知している、という可能性もありますね。
⑤ママ自身が気持を落ち着かせる
ママ自身、初めての場所にそわそわしたり、赤ちゃんの人見知りを心配して不安を感じていると、赤ちゃんにも伝わります。
「人見知りもどんとこい!」という気持ちで、赤ちゃんにも余裕をもってゆったりと接しているといつの間にか収まる場合もあります。
ママがリラックスしてないと赤ちゃんも慣れるの時間かかります。
もしおじいちゃんおばあちゃんの家に行くとママが気を遣うという場合には、赤ちゃん連れの旅行を計画してみてはどうでしょうか?
生後7か月くらいになれば、帰省の代わりにおじいちゃんおばあちゃんと一緒に赤ちゃん連れで旅行するというご家庭も多いですよ。
まとめ
赤ちゃんの人見知りは、早い子では6ヶ月くらいから始まって7、8ヶ月目にピークを迎え、2歳くらいまでに収まるのが一般的ですが、人それぞれです。
大人だって初めての場所や人には緊張しますよね?
赤ちゃんも同じです。
人見知りで困っている人も、そうでない人も、振り返ってみれば、長い人生でこんなに求められ頼られる時間はそう長くはありません。
人見知りは一日二日で収まるのではなく、毎日の体験の積み重ねや心の成長で少しずつ収まるものです。
ゆったりと、こんなにも赤ちゃんに必要とされているんだなぁという気持で赤ちゃんとの生活を楽しんでください。
人見知り時期は、ママだけでなく赤ちゃんにとっても大泣きするほどにストレスも多く、それだけ成長している時期。
この人見知り時期をママ、パパも一緒に乗り越えていきましょう。
もうすぐ1歳になるウチの子、大人しくてあまり手がかからないのはありがたいんですが、人見知りもあまりしません。
それはそれで、心配です。私たちがあやすと笑います。
大丈夫でしょうか?