ずりばいやハイハイを覚え、自分で移動できるようになった赤ちゃんは、ママへの後追いをし始めます。
泣きながら必死にママのことを追いかける姿は
「ママのことが大好きなのね」
「我が子に求められてる!」
と嬉しい反面、ちょっと離れただけで泣いてしまいママは気が抜けません。
でも中には
「うちの子、後追いをしなくて心配・・・」
「健診で後追いしないことを指摘されてしまった」
と悩むママ達もいるようです。
後追いする子としない子がいるのはなぜなのでしょうか?
今回の記事では、後追いをしない赤ちゃんについてまとめました。
参考にしてくださいね。
目次
赤ちゃんの後追いについて
後追いとは?
後追いは、赤ちゃんの視界からママの姿が見えなくなることで、心配になって泣いたり後を追いかけてくる行動です。
抱っこからおろしたり、ママがトイレに行くだけでこの世の終わりのように泣く子もいて、付き合うママは頭が痛い時期ですよね。
後追いはいつからいつまで?
個人差がありますが、6~7か月頃から少しずつ後追いを始める子が多いようです。
この頃の赤ちゃんはだんだんと視力が上がり、ママとその他の人の区別がつくようになります。
その為、同じ時期に人見知りが激しくなる子も。
これはママを特別な存在だと認識しているからで、しっかりと愛着関係が築けている証拠です。
後追いのピークは9~11か月で、その後徐々に落ち着いていき、2歳前には自然に終わることがほとんどだと言われています。
ママの姿が見えなくても
”近くにいる”
”すぐ戻ってくる”
と、わかるようになると後追いも減ってきます。
また、ママの言っていることがわかるようになるのも、後追いが落ち着く要因です。
当時はあんなに頭を悩ませていたのに、終わってしまえばあっけなくて今では懐かしいです。
後追いする子としない子の差は?
この時期の赤ちゃんの発達は個人差が大きく、後追いをしない子もいます。
する子としない子の差は、家庭環境や赤ちゃんの性格による所が大きいと言われています。
例えば、家族や兄弟が常にいてママ以外とも愛着形成できる環境だと、ママへの執着が薄かったりします。
のんびりやな性格の赤ちゃんだったら、ママがいないことに気付く前にママが戻ってきたりして、泣く隙もありませんよね。
また、激しく泣いて追いかけるばかりが後追いではありません。
- ママのことを目で追う
- 手を伸ばしてくる
- ママの声に反応する
など、ママを意識している行動がないか見守ってみましょう。
自宅では平気でも、おでかけ先では追いかけてくる子など、色んな現れ方があるようです。
後追いしなかった子、先輩ママの体験談
自分の子が後追いしないことを心配して、この記事に辿り着いたというママもいるのではないでしょうか。
”後追いは親子の愛着関係が築けている証拠”
なんて言われると、愛情不足なのかと不安になってしまいますよね。
そこで、実際に後追いをしなかった子は、どのように育ちどんな子になっているのか。
「後追いしなかった子の体験談と、その後の成長」
について、先輩ママの声を集めました。
娘は、後追いも人見知りもなく育ちました。
ハイハイはせず歩くのも遅かったので、10か月健診、1歳半健診でも指摘され当時はとても心配しました。
でも、今思えばただマイペースなだけなんですよね。
赤ちゃんの時からあまり手がかからない子で、今でも大人しいほうです。
でも、お友達とは仲良く遊べるし、運動やお遊戯などの活動も大好き。
幼稚園の先生からも問題ないと言われています。
後追いされたらされたで大変なので、「後追いしなくて楽ちん!」くらい前向きに捉えて大丈夫だと思います。
義理の父母と同居な上、自営業で飲食店をやっているのもあって、赤ちゃんの時から人と関わる機会が多かった我が子たち。
おかげで人見知りしないどころか愛想よく、泣けば誰かが構ってくれたので後追いもほぼありませんでした。
下の子が生まれたときに、長女が赤ちゃん返りでちょっと後追いしたかな?くらい。
なにより助かるのは、誰に預けても平気なところ。
2人とも小学生になってからもコミュニケーション能力が高く、誰とでも仲良くなれます。
これからくる思春期がどうなるかなぁと、ちょっと怖くもありますが、今の所手のかからない子たちで平和です。
娘は家では後追いしなかったのですが、保育園では大変だったみたいです。
朝送って行くときはへっちゃらなのに、30分くらいして私がいないことに気付くと大泣きしていたそうです。
先生の話では、自宅は安心できる場所で、お母さんの姿は見えなくても必ずいる・戻ってくるとわかっているからだと言っていました。
「あれ?知らない場所だ!ママは?」と気づくまでに30分かかるって、どれだけ鈍感なの・・・と思いましたが、
小さいうちから信頼関係ができているんですね、とおっしゃって頂き自信になりました。
赤ちゃんの時から成長が遅めで、今でものんびりやすぎてイライラする時もありますが、この穏やかさも長所だと思って見守っています。
後追いしなかった息子ですが、私の姿が見えなくなると、ここぞとばかりにイタズラしていました。
私がトイレに入った隙に、ティッシュを全部箱から引っ張りだしたり・・・。
きっと私を追いかけるよりも、イタズラするほうに興味が向いていたんでしょうね。
1歳過ぎて歩くようになると、興味のあるほうにスタスタ行ってしまうので、私が息子を追いかけていたくらいです。
その後も、好奇心旺盛で活発に育っていて、学校ではなんでも積極的に取り組んでいるようです。
このように、その後の成長に問題ないことが多い、と頭に入れておくといいかもしれません。
後追いしない以外にも、気になることがある場合
後追いに限らず、赤ちゃんの成長過程は、持って生まれた性格や資質が大きく影響するとご紹介しました。
しかし、対人面や情緒面の育ちにくさや愛着形成に関わる問題が、後追いをしない原因になることはあります。
自閉症などの発達障害が心配というママも多いですよね。
ただ注意したいのは、後追いがないだけで、”愛情不足”や”自閉症”であるとは言い切れない点です。
不安な場合は、まずは赤ちゃんとたっぷりコミュニケーションをとりましょう。
コミュニケーションをとることで育まれる信頼感や愛着関係は、子どものその後の発育にも大きく影響します。
その上で、後追いしない以外に
- 視線が合いづらい
- 触られるのをいやがる
- 喃語が出ない
- 笑わない
など気になることがあれば、1人で悩まず専門家に相談してみましょう。
話を聞いてもらうだけでも、不安な気持ちが少し軽くなるかもしれません。
子どもの発達について、主な相談先
- 小児科
- 乳幼児健診
- 子育て支援センター
- 発達支援センター
- 児童相談所
- 地域の保健師さん
母子手帳や地域のお知らせにも、子どもに関する相談先が載っているはずです。
発達のこと以外も相談できるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
赤ちゃんの後追いについて、特に後追いをしない子について取り上げました。
- 後追いは、ママの姿が見えなくなると不安になって、泣いたり探し回ったりする行動
- 6~7か月頃からはじまり、2歳前に自然と終わることが多いが、しない子もいる
- する子としない子の差は、家庭環境やその子の性格によるところが大きい
- 後追いのなかった子も、その後問題なく成長している
- 後追いしない以外にも心配な点がある場合は、小児科や健診で相談を
子どもにはそれぞれ個性があって発育のペースも違い、育児には正解がないのがママ達を悩ませますよね。
それでも、目の前の我が子としっかり向き合うことが大事なんだと、改めて思いました。